【愛読雑誌】
 朝、教授の車の助手席に、タバコ1カートン開けてあるのを見た。
「久しぶりに吸ったらすごくおいしくて」って、こりゃダメね。やっぱり止める気はないらしい。

 先日寄稿した雑誌が編集部から送られてきた。教授が寄稿したので。ご丁寧に、送るときに使ったクリアホルダーや、図を入れたCD-Rの返却と、新しいCDまで同封されていた。

 こんな専門的な雑誌、あるんですね、と言うと教授は「この雑誌は昔からあるんだよ」と教えてくれた。なんでも高校生のころから愛読していたらしい。「学生のころ愛読していた本に、将来、原稿を書くなんてすごいですね」というと、「それもそうだね」と満足そうだった。